メニエール病とは?

・メニエール病の症状
・メニエール病の治療法
・メニエール病の再発と治療期間
・芸能界のメニエールさん
メニエール病患者限定の部屋

メニエール病とは 定義

定義(難病情報センター参照)

フランスの医師Prosper Meniereが、それまでめまいの原因といえば脳卒中といわれていた時代に、めまいが内耳から生じることを初めて提唱した。それにちなんで、内耳性めまいのある種のものを現在メニエール病といっている。メニエール病は病歴と症状で診断される疾患であり、現在のところ診断の決め手になる特定の検査法はない。メニエール病の特徴は、激しい回転性のめまい発作に耳鳴や難聴などの蝸牛症状が随伴し、この発作を反復するものである。

つまり

数時間にわたって、世界がぐるぐると回り続け、それと同時に難聴、耳鳴りがおこる発作を数か月間味わい、しかもそれが一生再発する可能性をもつ病気。

と、患者である僕はとらえています。

メニエール病の原因

■原因

137e3194
メニエール病の直接的な原因は、内耳に内リンパ水腫がおこり、内リンパ嚢が水分過多の状態になるからだという事まではわかっています。

しかし、なぜ内リンパ水腫が起きるのか、その原因はいまだにわかっていません。

原因不明という事で厚生労働省が難病に指定しているのでしょう。

耳鼻科で診断されるときによく言われるのが、

・睡眠不足

・ストレス

・過労

・免疫の低下

・自律神経の異常

・ウィルス

・血流不全

などですが、明確な事は判明していないのです。

統計的には30代~50代の痩せ形の女性に多いというデータもあるそうです。

難病指定

メニエール病は国の特定疾患に指定されている難病です。

発症確率は10万人に15人と言われています。軽度のものから、難治性まで症状の重症度は人それぞれの様です。

難病の中でも、医療費の助成がある「特定疾患治療研究事業対象の疾患」ではありません。

しかし、聴力が衰えて感音性難聴が認められると聴力障害者として認定されることもあります。

誤診されやすい病気

isi

専門の医師でない場合、めまい・難聴・耳鳴りという3点セットでメニエールと診断しがちという話を耳にします。

メニエール病だ!と断定するには検査項目があるみたいなのですが、その項目は一度問診の時に見せていただいただけで手元に資料は有りませんでした。

その時に間違いやすい病気を紹介します。

①突発性難聴

ある日突然難聴がおとずれる病気です。同時に、めまい・耳鳴りを伴う事からメニエールの初発症との見極めが非常に難しいとされています。

決定的な違いは繰り返すかどうかです。メニエール病は反復する事が特徴とされていますが、突発性難聴は繰り返しません。

そのため、1度目の診断が非常に難しくなるのです。

②外リンパ瘻

中耳と内耳の間にある内耳窓(ないじそう)(正円窓(せいえんそう)と卵円窓(らんえんそう))に何らかの原因により穿孔(せんこう)が生じた(小さな穴があく)ため、難聴、めまいを発生する病気です。

③聴神経腫瘍

聴神経腫瘍とは耳の奥、小脳橋角部という部分できる良性脳腫瘍の一種です。

④前庭神経炎

前庭神経の炎症により起こると考えられている強い回転性めまいを症状とする疾患。回転性の強い発作は1回で、反復はしない。また、聞こえの症状は伴わない。

⑤遅発性内リンパ水腫

遅発性内リンパ水腫は、突発性または発症時期のわからない高度の難聴が先にあって、その数年~数十年以上の後にメニエール病に似たぐるぐる回るめまい(回転性めまい)などがおこる病気です。この病気には、先に存在する高度難聴のある耳におきる同側型遅発性内リンパ水腫と、高度難聴のある耳の反対耳におきる対側型遅発性内リンパ水腫があります。

上記は耳が原因で発症しする病気です、以下は耳以外が原因のものを紹介します。

⑥小脳・脳幹を中心とした中枢性疾患など原因既知の疾患

「脳梗塞」や「脳出血」が起こると、小脳や脳幹(のうかん)に十分な血液が運ばれず、働きが異常となり、めまいが起こります。

⑦顎関節症

「顎関節や咀嚼筋の疼痛、関節(雑)音、開口障害ないし顎運動異常を主要症候とする慢性疾患群の総括的診断名であり、その病態には咀嚼筋障害、関節包・靱帯障害、関節円盤障害、変形性関節症などが含まれている」
(日本顎関節学会「顎関節症の定義」)